第5章 再会。
まず連れていかれたのは私の苦手な美容院だ。
終始、緊張で青白い顔をしてたせいか、担当してくれた美容師さんは手早く仕上げてくれた。
髪を肩下まで30センチ程切り、手入れなどしてなかった髪はツヤを取り戻し綺麗になった。
そして何より抵抗があったのは前髪だ。
ずっと顔を隠すように長く伸ばしていたのに、かよこさんの一声でバッサリ眉下まで切られた。
カットが終わり、目の前の鏡に映る自分はまるで別人のようだった。
「・・すごい」
かよこ「ともみ!すっごい似合ってるわっ‼︎
前髪切って正解ね‼︎」
美容師さんも可愛いと褒めてくれたが、褒められる事に慣れていない私は居心地が悪く、一刻も早く外へ出たかった。
スタイリングが終わって早々に外へ出た私を、かよこさんは不敵な笑みを浮かべ待ち構えていた。
かよこ「さ、次行くわよ?」
「え、、、次?」