第33章 結ばれる
緊張から無意識にバッグを握る手に力が入る…
昨日泊まったビジネスホテルと全然違う…!
高級感漂うホテルのロビーの一角で、私はフカフカのソファに座りながら視線を彷徨わせていた。
吹き抜けの天井からはシャンデリアが眩しく輝き、非日常的な雰囲気を醸し出している。
そして私の視線はフロントに立つ、後ろ姿だけでもオーラが出ている彼に止まった。
忘れていたワケではないけど、侑君はかなりの有名選手。
例え彼がバレー選手だと知らない人でも、あのスタイルと整った顔立ちを見れば女性なら誰でも目を奪われてしまうだろう…
大人になった侑君はそれ位スター性も兼ね備えていた。
・・・・私、そんな人と付き合ってるんだ、、
そしてこれから一夜を共にする…。。
やばい、、、
考えただけで口から心臓が飛び出しそう、、、
バクバクと音を立てる胸に手を当てていると…