第29章 黒尾end
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黒尾「あーー、久々に公園なんて来たわ。」
新緑の季節、青々と茂った木々が風に揺れカサカサと音を立てる。
「最近忙しかったもんね、昼間外なんて出ないでしょ?」
黒尾「だなー。つーかともみも忙しいのに、研磨のサポート入ってもらって悪かったな?」
「ううん。私がやりたくて研磨にお願いしたんだから、全然大丈夫!」
ぎゅっと拳を握って見せると、鉄朗が目を細めて私を見つめて来た。
黒尾「ほんとうちの奥さんは頼もしーねー。
惚れ直しちゃうじゃない。」
そう言うと鉄朗はさりげなく私の手を取り指を絡めた。
コラボ動画の打ち合わせが予定より早く終わり、私と鉄朗は近くの公園をぶらぶらと歩きながら久々のデートをしている。