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ハイキュー  夢を追うあなたと。

第29章 黒尾end



私は3人に向き直り、


「なんかバタバタしちゃったけど、、今日は皆んなに会えて楽しかった。
ありがとう…。」


笑ってお辞儀をする。


佐々木「フフッ、最後はびっくりしたけど、楽しませてもらったわ!
また私も東京遊びに行くさかいそん時は遊んでな?」

「うん!楽しみにしてる!」

治「ともみちゃん、また店にも顔出してや?」

「もちろん!こっちに来た時は必ず寄らせてもらうね!」



治君と笑顔を交わす中、治君の隣に立つ侑君は不貞腐れたようにそっぽを向いている。
私は眉を下げ、侑君に挨拶しようと口を開こうとした時、


治「お前は子供かっ!ちゃんとせぇ!」


ドカッと侑君の膝裏に治君の蹴りが入った。


侑「イタッッ‼︎蹴らんでも分かっとるわっ‼︎」


「フフッ、、」

2人のやり取りに思わず吹き出してしまった。
笑う私の前に侑君が立ち、表情を緩める。



侑「・・そうやってずっと笑っててな。ともみちゃんは笑った顔が1番や。」


「・・うん。ありがとう…」


侑「・・アイツ、待ってるで?早よ行き?」


「・・うん。」



込み上げてくる熱いものをぐっと我慢し、私は真っ直ぐ侑君を見つめる。


「侑君…会えて良かった、ありがとう。
これからはファンの1人として応援してるから。頑張ってね…!」


笑って言おうと決めてた。
そう、これからはファンの1人として、侑君を応援する。


侑君は一瞬、何か言おうと口を小さく開いたが、ぐっと口を噤むと、両手で自らの頬をパンッと叩いた。

「ッ?侑君、、?」

目を丸くし、侑君を見上げる。


頬が薄らと赤くなった侑君の表情は晴れやかで、ニカッと白い歯を見せた。


侑「俺はまだまだ上を目指すで?せやからともみちゃんも新しい挑戦、頑張りや?」


「うんっ!私も頑張るっ‼︎」




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