第26章 恋着
治「・・なるほどな。向こうの大学、卒業して日本に帰ってきてもおかしくないな。」
侑「翔陽君にもっと詳しく聞けば良かったんやろうけど、、今更聞いたとこで、、って感じやん?何がしたいんやっちゅー話しやし…」
テーブルに突っ伏して何度目かわからないため息を吐いた。
侑「同性同名の可能性やってあんのに、何でこんな動揺してんのやろ…俺には夏希がおんのに。最低やな…。」
治「辛気臭。・・俺は確かめるで?確かめな何も始まらんやろ。」
サムは立ち上がるとカウンターの中へ入って行った。
しばらくすると一枚の白いカードと携帯を持って戻って来た。
侑「そのカードってあやかちゃんのやつやん。俺んとこにも届いてたで?」
治「おん。あやかちゃん、店に何度か蓮さん連れて来てくれてたんやけど、まさか妊娠してたとは驚いたわ。」
そして何やらサムが含み笑いを浮かべ携帯を掲げて見せた。
そこでようやく俺も気付いた。
侑「あぁー‼︎その手があったー‼︎」
治「フッフー、気付いたか。あやかちゃんならともみちゃんの近況知っとるやろうし、日本に戻って来てるならパーティー来るんとちゃう?」
侑「お前天才やな!」
治「アホか、そんなん昔からや。」