第26章 恋着
トレーニング後、ロッカールームで翔陽君と木っくんが何やら携帯を見ながら盛り上がっとった。
侑「なになに〜〜⁉︎エロ動画でも見てるん⁇俺にも見して〜?」
日向「侑さん、違いますよー。
俺今、その日のトレーニング内容に添って食事メニューを考えてもらってて、そのやり取りをしてるだけっす。」
侑「はっ、何やつまんな。てか相変わらず翔陽君は真面目やなー。」
エロ動画ちゃうなら興味ないわ。
とっととシャワー浴びて帰ろうと踵を返した時、
木兎「日向〜!ともみちゃんと次いつ会うんだよー!日向ばっかずるいっ‼︎
俺も毎日メールしたいっ‼︎」
ともみちゃん…?
シャワールームに行く足を止め、2人の会話を背中越しに聞く。
日向「木兎さん、何度も言ってますけど、プライベートでメールしてるんじゃないんですよ?」
木兎「やっぱ俺もともみちゃんと個人契約しよっかなー!てか次会った時は個人契約という名の結婚を申し込も‼︎うん!それが良い‼︎」
日向「木兎さん、それはやめた方が、、」
翔陽君の制止を全くもって耳を貸さない木っくんは、鼻歌を歌いながらシャワールームの方へ消えて行った。
俺はもう一度翔陽君の方に足を向ける。