第26章 恋着
ピピッピピッピピッ、
侑「ーーうっさいな…」
携帯のアラームを止め、もう一度ベッドに沈み天井をぼんやりと見上げる。
なんつーリアルな夢や…。
あの頃の苦い想いが一気に込み上げてきた。
侑「ったく…今更何なん…。」
「・・・侑?まだ起きんといて、、今日はオフやろ?」
隣で寝とった夏希が俺の首に甘えるように顔を埋めてきた。
侑「・・すまん、起こしてもうた?まだ寝ててええよ、久々のオフやし。」
「ホンマ久々やなぁ、てか一日中ずーっとベッドの上でもええよ?」
侑「はっ、朝からえっろいなー。」
「これでも私、我慢しとったんやで?シーズン中はなかなか会えへんからぁ。」
夏希は俺の顔を両手で挟むとチュッチュとキスをしてきた。
「侑はモテるから心配やねん。」
そう言うと首筋を強く吸い上げ、跡を付けた。
侑「あんま目立つトコ付けんといてや?
皆んなに冷やかされるの面倒いねん。」
夏希は妖艶な顔で口に弧を描くと、そのまま下へ下へとキスを落として行った。
快楽に流されながら俺の頭の中では昨日の出来事が頭を過っていた…。
そもそもこんな夢見たんは翔陽君のせいや。