第23章 スポーツの秋。
棒倒しが終わり、次は私も参加する"借り物、借り人競争"だ。
運動音痴な私が出れた唯一の個人競技。
お題が入ってる箱まで走り、一枚紙を引く。
紙に書いてあるお題の"物や人"を連れて判定員の所まで走り、合格が出たらゴールというルール。
あぁ、なんか緊張してきた・・。
既にスタートした第一走者を見ると、観覧席に向かってメガネメガネ!と叫ぶ人や、どこから借りてきたのか、アフロのかつらを持って走ってる人もいる。
お題が"怖い先生"を引いた人は生活指導の先生の元へ行きペコペコと頭を下げている。
え、、不安でしかないんだけど…
もっと簡単な単純なお題だと思っていた。
どちらかと言えば借りるのは人、じゃなくて物のお題の方が良いなぁ…。
うぅ、、と痛む胃の辺りを押さえていると、
「やっぱり!#NAME2#先輩だ!」