• テキストサイズ

ハイキュー  夢を追うあなたと。

第23章 スポーツの秋。



「・・たまたま通りかかってみたら随分賑やかやなぁ。」


一瞬にして場の空気が冷える。

大きな声を出した訳ではないのに、よく通る声。

掴み合う2人は引き攣った顔で声の主の方にゆっくりと顔を向け、倫太郎君はサッと携帯を隠した。


侑 治 「き、北さん…」


黒い鉢巻を巻いた北さんと目が合い、軽くお辞儀をすると少し表情を緩めてくれた。


けどその表情はすぐ元に戻され、侑君と治君に視線が向いた。


北「さっきの選手宣誓聞いてなかったんか。
皆んなこの日の為に一生懸命練習してきたんや。その成果を発揮する場をぶち壊したらあかんで。」


侑 治「「・・はい。すんません。」」

2人の声がシンクロし、同じタイミングで頭を下げた。



さすが北さん、見事な説得力!

羨望の眼差しを向けているのは私だけで、周りにいたクラスメイト達は"双子を黙らせた怖い先輩"と目を合わせないよう俯いたり知らん顔をしている。


北「その有り余る体力は競技で発散したらええ。」


そう言い残し去って行った。
  


佐々木「・・今のバレー部の主将やんな?あの人いくつ?」

「・・・さぁ。」

北さんの背中を見ながら呟いた。



/ 584ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp