第18章 2度目の夏。
外は雨がシトシトと降る土曜の昼下がり、
今日は夕子ちゃんが下宿に遊びに来ている。
バレー部の3人は部活で留守の為、リビングには女子4人が集まりお菓子を広げて話しに花をさかせていた。
夕子ちゃんは何度か下宿に遊びに来ていて、既にあやかさんやかよこさんとは顔馴染みになっている。
あやか「は〜。もうすぐ地獄の期末テストやなぁ、、憂鬱やわ。」
かよこ「あぁ、もうそんな時期なのね〜。まぁ、テスト終わったら夏休みなんだから頑張んなさいよー?」
はーい、と下唇を突き出しながら返事をするあやかさんの隣で、夕子ちゃんが何かを思い出したかのように鞄の中を漁り出した。
佐々木「コレコレ!さっき来る時コンビニに置いてあって。皆んなで一緒に行かへん?」
夕子ちゃんは一枚のチラシをテーブルに置いた。
「花火大会?」