第3章 下宿生活。
倫太郎「あのさ、今度から遅くなる時はラインする。
ここのグループラインじゃなくて個人的にラインしてもいい?」
俺は個人的にラインする口実を作った。
ともみはコクっと頷き、ちょうど料理も出来たようでカウンターに皿が置かれた。
食欲をそそられる匂いに腹が鳴る。
「どうぞ、お待たせしました。」
倫太郎「ありがと。あとキッチンの片付けとか俺やるからもう休んでいいよ。」
きっと眠いはずだ。
ともみはキッチンから出てくると、少し間を開け、首を横に振った。
「もう少しだけいます。・・・あ、邪魔でしたら消えますが…。」
倫太郎「いやいや、邪魔とかじゃなくて。もう遅いし、眠いんじゃないかと思って。」
「・・・さっきまで眠かったんですけど、今は大丈夫です。」
ともみはエプロンを外してソファへ行き、膝を抱える様に座り小さな声で呟いた。
「・・・1人でご飯食べると味気ない、じゃないですか…。」
倫太郎「だから、居てくれんの?」
ともみともみは黙って頷いた。
「・・・今日は皆さん疲れてるようで、早々に上がってしまったので。私しか居らず、申し訳ありませんが…。」
そう言うとポケットから携帯を取り出して、何やらゲームを始めた。