第12章 新たな季節。
ぼんやりとしながらスーパーで買い物をしていると携帯が鳴った。
・・侑君だ。
画面をタップし、電話に出る。
「もしもし…?」
侑「ちょっと〜ともみちゃん!何で先に帰ったん?
てか今どこ?」
「ごめんなさい…今スーパーで夕飯の買い物を…。」
侑「え?スーパー⁇分かった。俺もそこ行くから待っとって?」
「え?あ、うん…。」
すでに通話は切れ、ツーツーと音がしている。
まだ私が店を出てからそんなに経ってないけど、、、良かったのかな…。
思い浮かべるのは華ちゃんの恥ずかしそうにしながらも嬉しそうな顔。
お人形さんみたいに可愛いし、良い子だったな…。