第9章 文化祭
溢れた感情はもう止まらない。
嫉妬、怒り、悲しみ、、ドロドロとした感情が私の心を支配していく。
「侑君は誰でもいいんですか⁈さっきの人だって彼女じゃないでしょう?
何でそんな遊び人みたいなマネするの?
好きな人、、あやかさんの事が好きなんじゃないんですかっ⁈」
声を荒げる私を、侑君は訳が分からないと言うような顔で見下ろした。
そして下を向くとはぁ、、ため息を吐いた。
侑「何勘違いしてんのか知らんけど、あやかちゃんとはそういうのちゃうし。
てかともみちゃんの言う通りやで?
俺は後腐れなくて遊べる子なら誰でも良えねん、さっきの子だってそうや。」
「・・・嘘…。」
侑君はハッと笑い、
侑「嘘ちゃうし。・・優しいサムと違って俺はもともとこんなんや。知らんかったか?」
冷たい目が私を見下ろす。
さっきまであんなに生き生きとした表情でバレーをしていた人とはまるで別人のよう…。
侑「ともみちゃんはそっちの方の経験は無さそうやし、疎そうやからな。なんなら試してみるか?」
欲を纏った目が怪しく光り、侑君は口の端を上げてニヤッと笑った。