第8章 それぞれの想い。
あやかさんや倫太郎君はそれぞれ大事なコンクールや大会などがあるようで、毎日朝早くから夜まで部活に励んでいる。
蓮さんは受験に向けて夏から予備校に通い始めている。
私の学校生活にも少し変化があり、今までは私の存在など気にも留めていなかったクラスメイト達から声を掛けられる事が増えた。
時々違うクラスの人にも話しかけられたりして戸惑う事もあって、人は見た目が変わればこんなにも変わるのかと驚いた。
夏休みが明けると、侑君と治君とは顔を合わす機会はめっきり減った。
そんな中でも治君は毎日、寝る前にラインをくれる。
内容はその日にあった事や部活の事、夕飯何食べたかとか他愛もないものでも楽しかったりする。