第7章 夏の思い出
「侑君、、足引っ張ってすいませんでした…。」
侑「いや、謝んといてくれ…。俺の力不足や。3-0で負けるなんてポンコツにも程がある!有り得へん。」
すっかりしょげてしまった侑君。
そもそもグーとパーでチーム分けをし、私と侑君、対する相手は治君、倫太郎君、あやかさんの3人になった時点で勝敗はついたようなものだ。
ハンデとして治君か倫太郎君はどちらかしか入れない事にしたが、運動音痴な私のせいで1セットも取れず、結果ボロ負けしたのだ。
「でも、私が言うのも難ですが久々に身体動かせて楽しかったです。」
侑君はチラッと私に視線を向け、
侑「・・まぁ楽しかったんなら良かったわ。」
とボヤいた。
列は少しずつ前へ進み、あと少しで私達の番。
皆んなといる時は気にならなかったけど、2人きりになると少し気まずさが残ってるように感じてしまい、私は下を向いた。