第55章 間接キス
放課後ファミレスで涼子、クグラ、ヨルナミ、ヤタカという珍しい四人で喋っていた。ちなみにカンナギはバイトでキクリは家の用事でいないのである。
クグラ「ん〜何にすっかなぁ…。」
「あっ!このジャンボパフェ美味しそう!」
ヨルナミ「美味しそうですけど…いくらなんでも大き過ぎません?」
ヤタカ「あんま食べ過ぎると太るよ?夕飯もちゃんと食べるんだろ?」
「煩いなぁ!パフェ食べる時に太る言うなっての!…どうしようかなぁ。食べちゃおうかなぁ…。」
クグラ「あっ!じゃぁ俺とシェアしようぜ!俺も食いたい!」
「半分なら食べ切れるかも!よし!シェア決定!」
そしてジャンボパフェを注文しクグラと一緒に食べる。
クグラ「美味っ!」
「うん!美味しい!」
ヨルナミ&ヤタカ「……………。」
「ん?何よ??」
クグラ「ヨルナミもヤタカもなんでこっちガン見してんだ??」
「もしかして食べたいの??」
クグラ「食べるならお前らも金出せよ?」
ヤタカ「いや、別に食べたいとかじゃないよ。」
ヨルナミ「器に取り分けて食べるんじゃないんだなぁと思いまして…。」
涼子とクグラは食べる分を器に取り分けたりせずそのまま二人で一つのパフェを食べていたのである。
「え?別に取り分けなくて良くない?」
クグラ「だよな?すき焼きや鍋じゃねぇんだし!」
「あっ!ラーメンをシェアする時は取り分けるよね!そのままじゃ食べにくいから!」
ヤタカ「いや…君らのやってるのって間接キスじゃん?」
ヨルナミ「カップルでもないのに気にならないんですか??」
「……そういや気にした事ないわね。」
クグラ「昔からずっとだから何とも思わねぇよな?」
「気にならないね。赤ちゃんの時なんか哺乳瓶どっちがどっちのか分かんないで飲んだりしてたみたいだし…食べ物シェアしたりするのが当たり前の状態なのよ!」
ヨルナミ「まるで姉弟のようですね。」
クグラ「なんで俺が弟なんだよ!!」
ヨルナミ「クグラのが幼く感じるんですよね。」
「まぁ確かにクグラのが生まれてくるのほんの少し遅かったもんね〜!」
クグラ「ほんの少しだろうが!!」