第2章 一章:出会い
下っ端「え、知らなかったんですか…。」
呆れられた。
『何、お前、頭狙ってンのォ?』
??「そうだ。」
『でも、頭は1人で良いんだけどォ…?頭は2人も要らないんだよ。分かるゥ?』
??「テメェ、その喋り方辞めろや。何、おちょくってンのォ?」
『悪ィ悪ィ。癖なンだわァ。許してくれやァ。』
可愛い顔して言う事キツイなァ…、狂犬クン。
『でェ?お前らの名前はァ?』
智司「片桐智司だ。」
猛「相良猛だ。」
『へェ、片桐に相良、ねェ。俺は鬼頭零。何故か開久の頭を張ってる事になってるが、俺は頭になったつもりは微塵もねェ。頭になりたいなら好きにしろォ。』
俺は立ち上がり、出入口の方へ歩く。
智司「(…デケェな。)」
猛「(チッ、ムカつく程顔整ってンな、コイツ。)」
『出入口で固まってられると通れないんンだけどォ?』
下っ端「何処行くんすか、零さん!」
『散歩ォ。』
下っ端「え、此奴らは!?」
『頭で良いンじゃね?』
不満に顔を歪める下っ端達。
なァンで俺に着いてこようとするかな。
好きに生きろや好きに。
『そんなに不満なら、自分らで確かめればァ?』
俺は片桐と相良の頭にポンと手を乗せる。
『此奴らは着いて行って良い器の持ち主か。テメェらで確認しろォ。』
じゃァーな、と俺は開久を後にし、いとこの家を目指した。