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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第7章 時を駆ける想い





「ミコト…!ミコト!!!」




誰…?
声が聞こえるってことは、わたし死んでないのか…

病院のベッドの上とか?


そう思いながらゆっくりと目を開けると、姉の顔が見えた。



「やっと起きたか!何度も起こしたんだぞ?」


「え…」


姉の向こうに見えた天井は、病院の天井じゃなく、わたしの実家の天井だった。
実家に帰るのは久しぶりで、ずいぶん懐かしく思えた。


「まさか、お姉ちゃんが運んでくれたの…?
っていうか!やば!!診察!オペ!」


今日は朝から診察、昼からはオペの日だと思い出し、わたしは慌てて身体を起こした。


「はぁ?何?寝ぼけてんのか?」


お姉ちゃんはそう言いながら笑った。
まるでわたしが突拍子もないことを言ってるみたいな反応。

どういうこと…?
それにわたしは確かに階段から落ちたのに、身体はどこも痛くない。

自分の腕や膝を確認するも全く傷はないし…


そしてわたしは妙な違和感を覚えた。

目の前にいるお姉ちゃんが随分若く見える。


「…お姉ちゃん、なんか若返ってない?」

「何言ってんだ。24歳から若返ったらそれはもう子供だよ」


24歳…?!
お姉ちゃんは今31のはずじゃ…

ハッと身体を起こし、自分の顔を鏡で見た。

心なしか、わたしも若返っている気がする…

肌もきめ細かくて、コンシーラーなんていらないぐらいくすみもなく。



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