第48章 Marry ☆
思いつかない!犯人の気持ちなんてわからないよ…
と、頭を抱えるわたしに、藍沢先生は早々にサンドイッチを食べ終わり、席を立ちながら言う。
「人通りが多く、けれど人目につかない瞬間があって、置いていても すぐ取りに戻ってくるだろうとそのままにされがち。
俺ならトイレの個室に隠すかな。
それも、利用頻度の低い多目的トイレ」
「なるほど…!!多目的トイレなら数も絞れる!」
「ま、そこ以外に仕掛けられる可能性は99%だけどな。
どうせ広い院内をくまなく探すなんて不可能だし。1%にかけてみれば?」
それだけ言うと藍沢先生は早々に仕事に戻って行った。
「相変わらず、昼休み短いな…あの人。」
でもたしかに一理ある。
もともと、陣平くんを救える可能性なんて0だったんだもん。
1%もあるなら、かける価値はある。
11月7日
カウントダウンは気付けば残りわずかになっていた。
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