第47章 初めて想いを伝えたあの場所で ☆
佐藤は俺を睨みながら言った。
「あなたの親友…そして彼女のお兄さんの仇、取るわよ?」
「っははっ…」
あんたがバディで良かったよ。
そう言おうとしたけれど、口をつぐんだ。
きっとその言葉は佐藤にとって嬉しい言葉ではなく、俺に縛りつける呪いの言葉だから。
正直、1人で調査するのも限界がある。
そう思っていたから、引き続き協力してくれると聞いて心底ホッとした。
「じゃあ、よろしく頼むわ。
はやく怪我治せよ?教育係さん?」
「望むところよ。
爆弾犯に手錠をかけるまで、私だって諦めないんだから」
そう笑い合った俺たち。
またあと少しで今年もやってくる。
萩原の命日、11月7日が。
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