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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第43章 もしかしたらこれが最後のハッピーバースデー




「俺がここにいんのに、怖いことなんてねぇだろ?」

「っ…いなくならない?
ずっと、一緒にいてくれる?」

「何度目だよ。お前とこの約束するの。」


ずっと一緒
永遠に一緒

そんな言葉、正直ミコトと付き合うまでは信じてなかった。
そんな言葉、萩が死んだ時に嘘だと悟ったんだ。

けれど、ミコトとはこの言葉で繋がっていたいと思う。

永遠を信じたいと思う。

一生、ずっとこのまま、隣でミコトの笑った顔も泣いた顔も見ていたいと思う。


「ずっと、お前のそばにいる。
誕生日、おめでとう。
来年も俺がこうして祝ってやる。再来年も、その次も」


その言葉を聞いて、またミコトの目から涙が溢れた。


なぁ、萩原。
この約束をするのは、残酷なんだろうか。

10年後も20年後も、俺が生きているかどうかの保証なんてどこにもねえ。

萩原だって、あの日まさか自分が死ぬなんて思ってなかっただろ?
警察官ってのは、そういう仕事だ。

けれど、俺は浅はかにもこの約束を何度もミコトと交わしている。

たとえ残酷でも、1%でも永遠が叶う可能性があるなら俺はそれに賭けたいんだ。


ポロポロと溢れる涙をまた指で拭うと、くすぐったそうに目を閉じるミコト。
思わず瞼にキスをした後、ゆっくりと唇を重ねた。

ずっと一緒にいるという約束が、叶うように。

いつもの強引な口づけでは無く、優しく繊細なキスを。

まるで、誓いのキスみたいだ。



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