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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第34章 嫉妬の嵐




陣平くんと手を繋いで駅前からタクシーに乗り込んだ。

後部座席で陣平くんに抱き着いて甘えると、陣平くんはわたしの髪を撫でながら笑った。


「こーら。ちゃんと座れ」

「…陣平くんお兄ちゃんみたい」


そう言いながら陣平くんに抱きつくのをやめないわたしに、陣平くんはチクチクと反撃してくる。


「あぁ、そうだな。
俺はお前の兄貴のダチだからな」

「…それは謝ったでしょ?」

「謝って済むなら警察はいらねえなー?」

「じゃあどうすれば許してくれるの?」


すっかりいつのも陣平くんのペースに乗せられ、むーーっと顔を膨らませると、陣平くんはフッと口角を上げた後わたしの肩を抱いた。

そしてわたしにだけ聞こえるように耳元で囁く。


「帰ったら、めちゃくちゃに抱いてやるから覚悟しろよな」


艶のある吐息混じりの声が耳元で響くと、ドクッと心臓が大きく跳ねたのがわかった。

同時にわたしの身体の奥からじわ…と期待が溢れるのを感じた。


陣平くんの肩にキュッとしがみつくと、今度はわたしが陣平くんにしか聞こえないように耳元で言った。


「めちゃくちゃにして?」


家に着くまであと10分

その時間すら、永遠に感じられるほど早く早く
陣平くんに触れたいと思った。

陣平くんに触れられたいと、思った。



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