• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第34章 嫉妬の嵐




合コンが始まり、それぞれの自己紹介を終えようとしている時のことだった。


「萩原ミコトです。
米花中央病院で臨床実習に参加する予定で、将来は一般外科の道に進みたいなと思ってます。
よろしくお願いします」


そう頭を下げたあとみんなの拍手の中席に座ると、合コンと言えばのお決まりの質問が飛んでくる。


「萩原ちゃんの好きなタイプはどんな男?」

「好きなタイプ…」


そう聞かれて、わたしの頭に真っ先に浮かんだのはもちろん陣平くんだ。

陣平くんを単語にすると、なんだろう…と考えた結果、わたしから出てきたのは


「…不器用だけど、優しい人。
あと、わたしのことを一番に考えてくれる人…
無鉄砲で、危なっかしいのに、この人について行きたいと思える人…
かな?」

「おぉー!随分定まってるなー!
もしかして好きな男、いる?」


あまりに具体的に話すわたしを見てそう尋ねてきた男性陣。

さすが現役ドクターだ。
頭が良く勘のいいこと…

もちろん、はい!と返事をしたいところだけど、隣に座るアユをチラ見すると、分かってるよね?????という無言の圧を感じた。


「いませんよー!いたらここには来ません!」


あははははと乾いた笑いを繰り出しながら、誤魔化した。


/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp