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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第23章 喧嘩のとある日 ☆




すっかり春の暖かさになってきた今日、陣平くんとデートの待ち合わせに向かうため、わたしは桜の木が並ぶ通りを鼻歌歌いながら歩いてた。


お気に入りのラベンダーのトレンチコートに白のワンピースを着て、陣平くんが誕生日にくれた腕時計が腕に輝いてる。


ショーウィンドウの窓に映った自分の姿に、ふふっと心を躍らせながら、わたしはウキウキ気分で待ち合わせ場所に向かった。

陣平くんとのデートは久しぶりだ。
いつも早めに来る陣平くんだけど、今日はわたしの方が先みたいで、まだ彼の姿は見えない。

まだかな、陣平くん。
今日の服装どんなだろう…

何着ても似合うんだよね、わたしの彼氏!!

そんな風に今か今かと、腕時計をこまめに見ながら待ち合わせ場所で彼が来るのを待った。




「遅い…」


待ち合わせの駅前に到着してから40分。

待ち合わせ時間はとっくに過ぎているのに、陣平くんは現れない。


何かトラブルでもあったのかな…
と、電話をかけるも繋がらない。

おかしい。今日は非番のはずだし、いつもマナーモードにしない陣平くんが電話に出ないことはほとんどない。


「どうしたんだろう…まさか…」


もしかして途中で事故に遭った?
それとも、あの観覧車での出来事が今日になった?

どうしよう…まさかこんな突然あの運命の日がやってくるの?!

まだあと3年あると思っていたのに…

だんだん自分の顔が青ざめていくのが手に取るようにわかった。


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