• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第17章 太陽と水着とたこやき




そう思いながら、わたしは陣平くんの手をぎゅっと握りながら訴えるように言った。


「当たり前でしょ?!
陣平くん、わたしが絶対死なせないから!
何があっても、わたしが必ず助ける!」


そんなわたしを見て、陣平くんは呆れた顔で笑いながらまたわたしの髪を撫でる。


「お前、それじゃあ四六時中俺のそばにいる気かよ」

「う…でも…」

「ま、お前がそばにいねぇときはなるべく無茶しねぇようにするよ。」

「…本当?そんなこと言って、陣平くん後先考えずに危ない橋でもすぐに渡るでしょ?!」

「バレたか」


そして、くしゃくしゃっといつものように大袈裟に髪を撫でて、わたしを見た。


ねぇ陣平くん
わたしは未来から来たんだよ?
あなたを救うために。

信じられないかもしれないけど、わたしのいた世界では、陣平くんは殉職するんだよ。
お兄ちゃんと同じように。

わたしはそれを止めにきた。


もしあの11月7日の日、陣平くんを救うことができたら
そしてその時、わたしが変わらずに隣にいられたら

ちゃんと話すから。

それまでは…このまま…
ただ、陣平くんのそばにいたい。


前を歩く陣平くんの背中を見ながら、そう思った。


Next Chapter...

/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp