第15章 メイド服を着たカノジョ ☆
松田side
夜、ミコトが作ってくれた飯を食ってる時、ミコトが嬉しそうに俺に言った。
「陣平くん!来週の土曜日、お仕事?」
「来週の土曜?…あー。仕事だわ」
「そっかあ!じゃあ仕方ないね」
「?何かあんのか?」
そう聞くと、ミコトはバッグからガサゴソと何かを取り出して俺に嬉しそうに見せた。
「じゃーん!
東都大の学祭があるの!」
「へぇ、学祭。
何か店やんのか?」
「うん!わたしのサークルはコスプレ喫茶やるんだー!」
その一言を聞いて、俺は箸で口元に運んでいたコロッケをポロ…と皿に落とした。
は…?
コスプレ喫茶???
コスプレ喫茶と言ったのか?!こいつ!
ワナワナと震えながらも、俺は落ち着け…と自分に暗示をかけてミコトの目をじっと見て言った。
「コスプレ喫茶って???」
「?文字通り、コスプレして接客するんだよー!
わたしはアリスの格好するの!」
「はぁ!?!!?」