第12章 電話
「あ、あの子なら、旦那さんに電話してくるってぇ♥ 部屋出てっ…っ♥ ……♥ …出てっちゃって、今いない、から…♥」
『そうなのか。君は今は何をしてるんだい?』
電話しながら、ずっと健吾さんの動きを見てるのだけど、今度は顔を胸からおなか、腰と下がっていくつもりのようで、私は慌てて首を振って許しを請う。
「ダメです。ちゃんと会話を続けて下さい」
電話に拾われないように小声でそんなことを言うと、彼は大きく膝を開かせて内股に舌を這わせてきた。
「わたしは、今は、部屋にマッサージの人に来てもらってぇっ♥ ふぁっ♥ すごく、きもちいいの…♥♥」
『ああ、それでさっきから返事がおかしかったのか』
「う、うん、そうなの♥ …っ、ごめんね、…っ♥」