第2章 出立
そして月曜日の朝。
健吾さんとの3回目の逢瀬。
今日は二人でお出かけすることになっていて、近所のコンビニに向けてキャリーバッグを引きながら歩いている。
ルンルンで鼻歌など歌いながらコンビニにつくと、駐車場の端に黒いハリアーと、その横に立っている健吾さんの姿。
彼は先に私を見つけて、小走りに迎えに来てくれた。
「志保さん、おはようございます」
「おはようございます、健吾さん。お待たせしちゃってすみません」
「とんでもない、まだ約束の時間前ですから」
にこりと笑って、当然のように私のキャリーバッグを代わりに持ち上げてくれる。
この後コンビニで飲み物を買ってから、彼の運転で楽しいドライブに出発した。