第8章 疼き
「え、オモチャじゃ嫌…」
口がいい、舌がいい、指がいい、おちんちんがいい…。
彼がベッドから離れていってしまうのを見ながら、イけないもどかしさにもじもじと腿を摺り合わせる。
「せっかくだから、使いましょうよ。一人じゃできないようなこと、いっぱいしてあげますから」
ベッドの脇まで、私のキャリーバッグを持って戻ってきた。
「あけていいですか?」
躊躇いながらも、こくりと頷いた。
中身は普通の旅行準備一式の他に、キャリーバッグの半分くらいのもう一つのバッグで、そこにはお気に入りのオモチャ達がぎっしりだ。
「随分コレクションしてるんですね。本当にエロい人だ」
おもちゃ箱を見つけた子供のように、中身を物色している健吾さん。
夫も知らない私の最大の秘密の部分を見られてる。
恥ずかしい…。