第9章 優しさの中に芽生える嫉妬心
次の日の朝
全力で土下座する炭治郎に
『私が全部、受け止めるって言ったんだから大丈夫だよ』
と、宥めるが
「無責任な事してすみませんでしたぁぁぁっ!」
結婚してからすべきでしたぁぁぁと拉致があかないので
『…炭治郎君、それ以上謝るなら例え身籠っても結婚してあげないから』
仕方なく、そう言うと
「…そ、それは嫌です!みずきさん以外、考えられないのに…」
落ち込み、しょんぼりして大人しくなったので
『だったら、私の話も聞いて?こういうのはお互いの気持ちが大事でしょ?…私が良いって思ったんだから大丈夫だから、ね?』
炭治郎の頭を優しく撫でると
『…何か、お腹空いちゃったな~』
おねだりするように言うみずきに
「俺、朝餉、頼んできますっ!」
ニコッと笑って、部屋から勢い良く飛び出していった
『昨日、あれだけしたのに…元気だな~』
私は、まったく動ける気がしない…と心で呟いた
その日は炭治郎が甲斐甲斐しくみずきの面倒を見た
次の日に蝶屋敷に戻ると異変に敏感に気付いたしのぶにチクチク質問責めにあい
「……そういう事はあなたが責任を取れる年齢になってからすべきなのでは?」
これ以上ないほど、青筋を立てた般若のような顔を向けられた後
それを聞いていた煉獄にけしからん!とばかりに厳しい修行を課せられたとか…
まだ先の事はわからないけど、俺はあなたをしっかり守れる男になってみせます
だから、みずき、俺と夫婦になって下さい
ーー後書きーー
炭治郎君の嫉妬心、どうでしたでしょうか?
もう少し最初から激しくても良かったかもですが、炭治郎君は割りと我慢強くて冷静かなと思い、こんな感じに仕上がりました。
ある方のリクエストを受け、初めてのリクエストに緊張しながら書かせて頂きました。
皆様の心にも少しでも刺されば幸いです。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!