社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第24章 成敗しに参ります
『・・・結局こうなるんだったら、私がメインドーナツに行きますっていう宣言はいらなかったんじゃないですか?』
カ「こういうのは形が大事なんだ。
言ってスッキリしただろう?」
『まあ、確かに心がすごく清々しい気分ですね。』
カ「あとでモヤモヤするよりずっと良い。」
椿姫は歩いていた足を止めると、カタクリもつられるように立ち止まり、椿姫を振り向く。
椿姫はカタクリに対してしっかり目を見て感謝を述べる。
『・・・カタクリさん、ありがとうございます。
こんな私のために、ここまでしてくれて。
私が"辞める"って言う時も、手を握ってくれて心強かったです。
ありがとうございました。』
言い終わると同時に頭を下げ礼をする椿姫。
カタクリは頭を上げろと言う。カタクリの言葉に椿姫は頭を上げると、カタクリは椿姫の頬に両手を添えた。
カ「椿姫、"こんな"ではないぞ?
椿姫だからやりたくてやったことだ。
何も気にするな。」
椿姫の頭を撫でるカタクリ。
『はい。////////』
カ「この後は、一度杜丘店と駅前店に行く。
挨拶に行きたいだろう?」
『そうですね。
これから東京で過ごすとなると、簡単には彰子ママたちにあえなくなりますからね。
すいませんが、お願いします!』
カ「あの店はこの時点で直営店の扱いだ。
俺は会社で椿姫を箱詰め状態にさせるつもりはないぞ?
自由に色んな店に見回って欲しいと思っているから、会おうと思えばすぐに会える。
今から向かうのも、これから直営店だという事の報告だな。
施設にも挨拶に回らなければなるまい?
手続きは後になったとしても、最低限のことはしておかないとな?」
『そうですよね。
でも、面倒じゃないですか?手続き。』
カ「お前がうちに安心して来れるなら、手続きなど苦ではない。
そんなもの、いくらでもしてやろう。」
『よっぽど私が欲しかったんですね?』
カ「そりゃあな。その為に動いていたから、当たり前だ。」
『ハハハ...さ、さいですか・・・』
2人は1部待機させていた部下の車に乗り込み、杜丘店と駅前店に向かったのだった。
= 恋人未満編 =
終了