社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第20章 姉の策略
椿姫が彰子と過去の恋愛について話をした1週間後。
この日休みを貰っていた椿姫は、外が曇り寄りの晴れだったため、車のメンテナンスとして、洗車と給油、その他諸々の用事を済ませていた。
『いやー、丁度良い天気〜!こんな良い天気にお休みもらえて、洗車出来てラッキー!
雨降ったら洗車しても意味無いし、ガンガン晴れだったら逆に車痛むから〜、こんな曇りが目立つ晴れって1番良いわァ!
しかも、程よく風も吹いてる!気温も丁度良い!
まさに洗車最適な日!
って言うか、最近休み多いなぁ。やっぱり引き止めたいのかなぁ。』
椿姫がルンルンと洗車と給油、他の予定を終わらせて早々に家に帰ってきた。
『ただいまー。
(そう言えば、姉さん来てそろそろひと月たつなぁ。
いつ帰るんだろう?はぁー、早く晃輝さん迎えに来ないのかなぁ。
早く連れていってくれないと、私過ごしづらいんだけど・・・)』
椿姫は家の中に入り靴を脱ぐと、外で雨が降り始めた。
『げぇっ!雨?!
良かったー。早いうちに行ってこれて。じゃ無かったらせっかく洗車したのに、台無しになるところだったー。』
雨は少しずつ強くなり始めた。椿姫は横目にそれを見る。
『なーんか、今日の雨は嫌な感じだなぁ。
何も起きないと良いんだけど・・・嫌な予感がする。』
そう言って、2階にある自身の部屋に向かおうとするが、扉が開きっぱなしのリビングから、両親と姉、柚姫の不穏な空気に疑問に思い、声をかけた。
『・・・どーしたの?なんか暗いよ?
何かあったの?』
母「あぁ、おかえり。
なんでもないのよ。お茶飲む?」
『あぁ、いいや、私自分の部屋でやることあるし。』
柚姫「まぁ、良いから、少し話さない?」
『えっ?少しなら、良いけど・・・』
柚姫と父は2人顔を見合わせ頷いた。
それに疑問に思った椿姫は問いかけた。
『どうしたの?さっきから、ここの空気変だけど・・・』
柚姫「あのさ、椿姫。
確認なんだけどさ、今付き合ってる人いないの?」
『はぁ?何?いきなり。』
父「交際してるとか、結婚しようとしてる男はいないのか?」
『・・・私のこの生活してたら気づくでしょ?!
今まで1度も彼氏いた事ないの。』
柚姫「ふぅーん。じゃあ、
小声)まだ処女?」