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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第19章 NGワード



カ「・・・"上書き保存"と"名前をつけて保存"か。」

カタクリは先程のボイスレコーダーの内容を思い出していた。

カ「俺のフォルダーには椿姫しかいねぇ。
これから一生変わることはねぇだろう。

椿姫の中には俺もちゃんといる。
悠吾ってヤツが1番占めてるみてぇだが、塗り替えてやる。
椿姫を俺で埋めつくしてやる。
今までの男を全て忘れさせてやる。

椿姫の全ての上書き保存の相手は俺であり、それは一生変えさせねぇ。

他の誰も入る隙のねぇくらいにな。」

カタクリは自分の手のひらをギュッと握って、絶対に椿姫を離さないと誓う。

カ「それにしても・・・あの時のBARでの最後の回答は、ちゃんと答えても良かったんだな。俺の気持ちを。

だが・・・これからはちゃんと言っていこう。
椿姫が誤解しないように。

さて、これからどうやって椿姫に想いを伝えるかだな・・・」

カタクリは今までの椿姫とのやり取りをひとつひとつ丁寧に思い出す。
そして、ふととある1場面に疑問を抱いた。

カ「そう言えば、あの時一瞬椿姫の表情に影が見えたな。

・・・あれは今回のこの内容に関係が無いだろうし・・・少し探りを入れてみるか。」

カタクリが言っている内容は、以前店長研修の間に椿姫を兄弟たちの内6人を紹介した時の話だ。

自分たちの家族間について、椿姫に教えている時にふと見せた表情に、何か引っかかりを感じたカタクリ。
あの時は野暮だと思い、椿姫に家族のことは聞かなかった。当時はまだ会社の関係で来ていただけ、引き抜きたい相手なだけであったため、友人でもないのに突っ込んだ話はできないと思って身を引いたが、友人以上の関係になってしまった今、カタクリは突如不安になり、椿姫の家族について調べる事にしたのだ。

カタクリはとある人物に連絡を入れ、國生 椿姫の家族や兄弟、今までの生活等、調べられるだけ調べろと依頼をする。そして、椿姫とカタクリの距離が遠すぎるため、何か事件に巻き込まれてもすぐに対処する為、必要であれば椿姫に危険が無いように守ってくれとも指示を出した。


2人の心の距離が一気に近づくのがすぐになる事を、今は誰も知らない。

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