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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第16章 真実



椿姫は隣にいるカタクリを、上目遣いで見上げ問いかける。

カ「(ペロス兄にも似たようなこと言われたな。

今は、はっきりわかる。この、椿姫を今の会社から、生活から救いたいという気持ちの本当の意味が。

そしてこの目を身体を心を、守っていきたい想いが何なのかを。

全て、これは”愛しい”という感情だと、好きだと、愛していると、わかってるんだ。この目を初めて見た5年前のあの時からおそらくずっと。

でも、今はまだこれを言うのは早い。
まずは、今までよりも俺のより近くで、もっと椿姫のことを知ってからだ。

それに、近くにいてくれるようになってからじゃねえと、まともに椿姫にアプローチなんて出来ねぇ。

俺の本気を知って貰うのはもう少し後。時期を見てだ。)

5年前のあの時から、お前が欲しかった。
中々会えずにいたからこそ、気になっていた。
本来はどんな人物なのかと。
去年実際に会って、椿姫はうちにいるべき人間だと強く思った。全て完璧に仕上げ、手本のようなことを淡々とこなす姿。
店長研修でも、凄いスキルを持っていた。
だからこそ、この待遇に耐えられねぇんだ。俺が。
こんなに素晴らしい人材なのに、自分達だけの私欲に使い、まるでボロ雑巾のように使うのが。

これは、メインドーナツの社長としても、椿姫の友人としても、椿姫を絶対に救い出さなきゃ気がすまねぇんだ。」

『・・・・(仕事としてと、友人として...かぁ。

それ以上の感情はないんだね。
ただ会社としては会社のためになるから必要だし、
カタクリさんにとっての初めての友人だからなのかな?

私は貴方の心にはいれないんだね?それはそうだよね?

カタクリさんは、名前を言っただけで相手が逃げていくような・・・絶対的な大きな存在。
立場も持つべきものも違うし、抱えているものも違う。

カタクリさんの隣に立てるのは、

私みたいな中小企業に勤めている、見た目も美人でもスタイル良いでも無い何の取り柄の持ち合わせていない小娘でも無く、

頭の回転も良い器量のある、自立も出来ていて、美人でスタイル良くて、上品で何でもできる大人な女性なんだ。

私なんかは相手にされない。相手にされるわけがない。

期待するだけ無駄だった。)

そうですか。それも参考に考えてみます。』

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