社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第9章 兄弟姉妹
『へぇー。モンドールさんみたいに、好きなもの、好きな事でお店を出すなんて素敵ですね。
自由な感じが良いです。』
ぺ「うちじゃ、兄弟みんながそうだぞ。ペロリン♪
私もアメが好きだから店を作った。」
『あ!そういえばあの私の発表の前にカタクリさん言ってましたね。
"食べ物の中でもお菓子が好きで、特にドーナツが好物"だって。』
カ「...よく4年前のこと覚えているな。」
『インパクトが大きかったので・・・
(正確にはかわいいと思った第2印象、だとは言えない・・・)
オーブンさんは?』
オ「俺は焼き菓子全般好きでな。
焼き加減にこだわりがある。
だから焼き物の類に精通する機械を作っている。」
『なるほど・・・ブリュレさんは?』
ブ「あたしは、クリームブリュレとドーナツが好きだけど、
ドーナツはカタクリお兄ちゃんがやり始めていたし、
そもそもあたしはそういうの器用じゃないから、会社を作るよりみんなを支えようと思ったのよ。」
『・・・兄弟愛ですね。
(兄弟仲が良いのって羨ましいなぁ...
うちとは大違いだな・・・)』
一瞬椿姫の表情に影ができる。
カタクリはその一瞬の椿姫の表情を見逃さず、疑問に思い聞こうとしたが、野暮だと思い、口を閉ざした。
ぺ「こいつが起業しないのは俺たち兄弟も賛成でね。
なんってたって、ドジっ子だからな。
何かトラブル起こされたらたまったもんじゃない。」
『・・・よく経理できてますね。』
カ「ブリュレがやっているのは、ほとんど確認して判を押すだけだ。
別にトラブル起こすようなことはない。」
ク「たまにやらかす時もあるらしいぞ。」
『押印だけなのに?!』
ぺ「まぁ、大体の兄弟が自分の好きなもので起業しているからな。
東京には兄弟の全店舗揃っている。
空いた時間に好きに回ればいい。」
『ありがとうございます。』
この後、シャーロット家でゆっくりお昼ご飯まで頂き、メリエンダも共にした椿姫はカタクリ運転のもと、ホテルに戻って行った。
帰り際にしっかり椿姫のその日の夜と、翌日の朝ご飯を持たせて。