第3章 3、誕生日プレゼント其ノ二
『ねぇ、ゆめ。今日君の誕生日だったよね?』
『んー、じゃあコレ、はい。』
食べていたお菓子の袋を渡す乱歩。
まぁ、乱歩だしなぁ、誕生日プレゼントなんか用意するタチじゃないよね、とおもって受け取れば、
『ま!ゴミなんだけど!ぁ、それ捨てといてよ。』
くそ、、、このお菓子ちょっと気になってたのに、、、
誕生日プレゼントにゴミを渡す彼氏がいるのか!と思いながら夜ご飯であるハンバーグを出す。
乱歩はそれを嬉しそうにもぐもぐしながら、
『そういやさぁ、ゆめなんか欲しい物無かったっけ。』
欲しい物、、、?と思って記憶を辿れば2週間前に乱歩の家で遊んでいた際にネックレスが欲しいと駄々を捏ねた気がする。
なんで今その話、、、?と乱歩に聞こうとすると、首にするりと手を回される。
そこには、欲しいと言っていたネックレス。
ハート型のモチーフには小さなダイヤモンドがキラリと輝いている。
『それ、誕生日プレゼントね。』
とご機嫌そうに白米を頬張る乱歩。
その頬はほんのりと赤くて。あ、もしかして照れちゃってる?彼女にプレゼント渡して照れちゃってるのかな?
「えへへ、ありがとうね」
お返しは、ほんのり赤くなった頬へのキス。
見ていないようでちゃんと見てくれてる。
そういう所がすきなんだよなぁ。。