第7章 7、もやもや
『ゆめちゃん。今日もいつものアイスね!』
特別な探偵社で世界唯一の名探偵。
そんな僕が普通のカフェの普通の店員の普通の女の子に恋をした。
「わかりました!あ、チョコソースはつけますか?」
恋なんて物は不条理で訳の分からない、絡まった毛糸のような。
『いや、今日はいらない。』
僕の気持ちも露知らず、彼女は笑顔を振りまく。
その細い指に触れたい。
その笑顔を僕だけに見せて欲しい。
その結んだ髪を解いて垂れる瞬間を見たい。
その身体を______
___僕の超推理でも解けないこんな感情、無くなってしまえばいいのに。