第23章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(後編)、の巻
.
「お昼ご飯、美味しかったねぇ、翔くん♪」
「うん、美味しかったねぇ、智くん♪」
ホテルの部屋に入って鍵を閉めながら、僕は溜め息をついた
「はぁ〜、楽しかった♪」
「ただお散歩しただけなのに?(笑)」
「うん!…翔くんは、楽しくなかったの?」
「んな訳ないじゃん!俺は智くんと一緒なら、何をしてたって楽しいよ♡」
「んふふふ……僕もぉ♡」
「///えへへ……あ〜、しかし、喉渇いた!」
翔くんは、僕の肩を抱いて軽くキスをすると
いそいそと冷蔵庫に向かった
.
昼食をホテルの近所の食堂で済ませた僕らは
食後、海岸線をお散歩した
何だか長閑な沖縄の海を眺めながら、翔くんと他愛のない話をして、ぷらぷら歩いた
そんな時
あぁ、幸せだなぁ
僕って、きっと世界一の幸せ者だなぁ
…なんて、思う
(翔くんも、僕と同じように感じてくれてたら、嬉しいなぁ///)
沢山歩いて相当喉が渇いていたのだろう
翔くんは、もの凄い勢いで冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを飲んでいる
そんな翔くんをじっと見詰めて
僕は、そんなコトを思っていた
「ん?智くんも喉渇いた?」
じっと自分を見詰める僕の視線に気付くと
翔くんが、殆ど空になったペットボトルを差し出した
「智くんも飲む?……殆ど空だけど(苦笑)」
「うん」
僕はペットボトルを受け取って、少しだけ残っていたお水を飲み干した
「もっと飲む?」
残り少なかった水を一気に飲み干した僕を見て、翔くんが伺うように首を傾げる
「ん〜ん、大丈夫」
僕は、ペットボトルをダストボックスに投げ入れると、翔くんの首に腕を絡ませた
「お水は、もう要らない」
「お水、は?///」
「うん……お水は要らない……翔くんの、キスが欲しい」
「智くん…////」
「翔くん////」
ゆっくりと目を閉じた僕の唇に
翔くんのふくよかな唇が重なる
「ん……はぁ///」
「もっと、要る?」
「ぅん……もっと、もっと……カラダ中に、ちょうだぃ?////」
「カラダ中?」
「ん……あ、ぁ……///」
翔くんの唇が、首筋に落ちてきて
優しく、ソコ食んだ
.