第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「うん!」
俺は死んだって浮気なんかしない自信がある!
「おーのくんはさ…櫻井くんと違って、男の人しか知らないでしょ?
しかも、前に一度裏切られて、女の人に大切な人を盗られた事がある」
「………」
「だから、きっと不安なんだと思うよ?
櫻井くんはそんなヒトじゃないって頭で解ってても…ね?」
そうか…智くんは不安だったんだ…
俺が昔女の人と付き合っていたって事実を目の前で見せられて
…おまけに、“友達”なんて言われて…
「……俺、帰るわ」
「それがイイと思うよ」
そうだよ
こんなトコで反省だなんて一人で飲んでる場合じゃないんだ!
今必要なのは反省じゃない!智くんに寂しい思いをさせない事なんだ!!
「ありがと相葉くんっ!」
「うん、がんばってね」
俺は急いで相葉くんの店を後にした
(ゴメンね智くん!今すぐ行くからっ!すぐ帰ってぎゅうぅ〜って抱きしめるからっ!!)
「だって愛してるからぁーーっ!!!」
何時も通り、道行くヒトの冷たい視線を一人占めにして(笑)
俺は愛妻の待つ家に向かって走りまくった
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