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Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第23章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(後編)、の巻





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甲板で翔くんが妹さんの旦那さんとお話をしている間に

僕は、二ノに確認して貰いたい事があるからと言ってキャビンに連れて行かれた


それで、奥の調理場まで行くと、二ノがソコにある備品をいじりながら言った


「釣り上げた魚は大野くんに料理して貰おうと思ってるんですけど…大野くんって、魚捌けます?」

「うん。普通に三枚卸しとかなら出来るよ?」

「良かった」


二ノはホッとしたように笑うと僕の手を握った


「実はね?コックも乗せてないんですよ

経費が掛かるからってのもあるけどさ、プライベートな時間を部外者に踏み入られたくなくて」

「二ノは?調理師免許取ったんだから、出来るでしょ?」

「ん〜…」


二ノは眉間にしわを寄せて唸ると、キッチンに置いてある包丁を突っついた


「…出来るけど、気持ち悪いからやりたくなぃ」

「……(笑)」


やっぱ、そう言うとこってお坊ちゃんならではなのかなぁ、なんて思っていたら

翔くんの僕を呼ぶ声が聞こえた


返事をする僕の隣で、二ノがボソッと「来たな、撫で肩」って言った


それから、急に居なくなった僕を心配した翔くんと、何時ものヤツに興じていたら

二ノが呆れて行ってしまった


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「…ところで、調理場の確認って?」


何時ものヤツを十分楽しんで(笑)から

僕の両手を両手で掴んだ翔くんが、ぷらぷらソレを揺さぶりながら言った


「あぁ、釣った魚をね、僕に料理して欲しいからって」

「ふぅ〜ん…二ノのやつ、ソコもケチったのか」


口を尖らせて二ノが去って行った方をチロリと見る翔くん

僕はそんな旦那様の手を握り直して言った


「なんか、それだけじゃ無いみたいだよ?(笑)」

「そうかぁ?」


「おぉ〜!ココに居たのかさとちくん♡」

「「さとちくん?(汗)」」


翔くんと声をそろえて声のした方を振り向くと

いつの間にやら持ち込んでいたらしい泡盛の瓶を片手に、上機嫌な様子のお父さんが立っていた


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