第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
(な、何故だ…俺が何したって言うんだ…何でこんな邪険にされなきゃなんないんだ(泣))
項垂れながら団体の(笑)最後尾をトボトボ付いて行くと、皆が二台のワゴン車に乗り込んでいた
恐らくは七人乗りであろう、三列シートの車に乗り込んで行く面々
智くんは、何故か櫻井家と妹家族の乗った車に乗せられていた
当然、俺も其方に乗ろうとしたら、目の前でドアが妹の手によってバシッと閉められた
「Σなっ!!ちょっと待てやっ!!!(怒)」
「お兄ちゃんは、あっち!」
窓の隙間からもう一台のワゴン車を指差す妹
「何でだよっ!!俺は智くんと…」
「重量オーバーよ!こっちには七海も居るんだから、もう七人で一杯なの!!」
「じゃあ智くん返せよっ!!(怒)」
「ダメっ!!七海が可哀想でしょっ!!!」
「んなっ…」
見れば、智くんの綺麗な手を、七海の小さな手が握り締めていた
「ねぇ、七海!さとちゃんと一緒のブーブーが良いよねぇ?」
「あ〜ぃ♪」