第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
「じゃあ、取りあえず一緒に旅行に行かせて貰う言うことで、俺らは帰るわ!」
「んだよ、勝手だな…ま、良いけどさ…日程が決まったら教えるから」
「おぅ、よろしゅう!ほんだら、またな!」
「あぁ、またな」
村上さんは僕にも「ほんじゃ!」と言って軽く会釈をすると
申し訳無さそうにペコペコ頭を下げる裕子さんを伴って帰って行った
「…やっと静かになったな(苦笑)」
暫く村上さん達が出て行った玄関をボーッと見ていた翔くんが苦笑いして言った
「そうだねぇ」
って言って時計を見たら、もう四時を回っていた
「いけない!僕そろそろお夕飯の支度しなくちゃ」
「智くんっ!!///」
慌てて立ち上がる僕の腕を、翔くんがむんずと掴んだ
「?……きゃっ///」
振り向いた僕の腕を引っ張って、また腕の中に閉じ込める翔くん
「…夕飯、遅くなっても良いから……もう少しこうしてても、良い?」
「……ぅん///」
僕は翔くんに優しく抱き締められながら、お夕飯は何か簡単なモノにしなくちゃなぁ
なんて、考えていた