第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
(……え?(汗))
電話に出て、裕子さんだと名乗ったその人の声を聞いて、僕は思わず耳を疑った
(どうしょう…まんま男の人の声なんだけど(汗))
僕が言葉を失っていたら、電話の向こうから裕子さんの切羽詰まった声がした
『ご免なさいあたしっ…騙すつもりやあらへんかってん!
て言うか、村上くんあたしのコトホンマは女やないて気付いてると思うてて…
村上くん?聞いとる?ホンマご免なさいっ!!(泣)』
電話の相手が村上さんだと思って、必死に涙声で訴える裕子さん
(何だか申し訳ないコトしちゃったかな?///)
僕は恐る恐る声を出した
「…あの…」
『村上くんっ!!…村上、くん…?』
僕の声が村上さんと違うことに気付いたのか、裕子さんの声が低くなった
『…あんた、誰や?』
「え?…あの…」
『誰や訊いとるのや!あんた村上くんの何?どう言う関係やのっ!?』
ドスの利いた声を出す裕子さん
どう考えても男性の声だ(汗)
「裕子さんご免なさい。僕、実は村上さんの…」
『いややぁーッ!!!////』
「ゔ(汗)」
翔くんに負けるとも劣らない大音量の叫び声で、耳がキーンとなった
「「Σどうしたのッ!!!」」
ソレを見て、翔くんと村上さんが、同時に叫んだ