第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「ついて来なくていいよ、また余計なもの買ちゃうんだから」
「いいじゃん!智くんがダメって言ったら買わないから!」
ある平日の夕刻
今日は、珍しく仕事が超早く終わったので、俺はバイト帰りの智くんを捕まえて一緒に夕飯のお買い物に行く事にした
「…もう…仕方ないな」
でも
智くんは俺が何時も余計なものばっか買うから、あんまりお買い物に一緒に行きたくないのだと言う
(新発売とか書いてあるとつい買っちゃうんだよね)←笑
「…じゃあ、手ぇ繋いで?」
「良いよ♪」
(渋々)一緒にお買い物に行くことを承諾してくれた智くんが、手を差し出す
俺はその差し出された手をんぎゅっと握った
「んふ…じゃあ、いこっか翔くん♡」
「うん、行こう智くん♡」
それから、二人仲良く手を繋いで商店街を歩き、八百屋さんへ向かう
「おじさん、こんにちわ」
「お兄ちゃんこ…誰だい、そっちのお兄さんは?」
八百屋のおっさんが、明らかに敵意のある視線を俺に浴びせる
「僕の大事なひとぉ///」
「へ〜…」
「どうも、智くんの大事なひとですっ!」
わざと繋いだ手を上げておっさんに挨拶する俺
「お兄ちゃん、今日は何にするんだい?」
…って。
(Σ無視かよっ!?)
「えっとぉ…翔くん何たべたい?」
「智くんっ!!」(←笑)
「んもう///
そうじゃなくって、お夕飯!」
「だから、智くんっっ!!!」(←あくまでも(笑))
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