第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
ほんの数十分前とは、人が変わったみたいに
大事に大事に、僕を抱く貴方
優しい貴方の愛撫に、絶頂が近づいた僕の耳に
翔くんのグラマラスな唇が、そっと押し当てられて
甘い貴方の囁きが、直に僕の鼓膜を震わせた
“…智、愛してる…世界中でただ1人…君だけを………愛してるよ”
「アッ………ゃ、ぁんッ!!……ぃ、イっちゃぅうッ////」
「智ッ///」
「やぅんんッ////」
僕は、世界一優しい旦那様の腕の中で
誰よりも幸福な快感に包まれながら
貴方と一緒に、最高の快楽に身を任せて
熱い情熱の果てを、二人の間に放った
結局
どんな格好だろうと
どんなやり方だろうと
相手が翔くんだから、こんなにも感じてしまう訳で
どの体位が好きとか気持ちイイとか
そんなコトに、大して意味はなかった
だって、その証拠に
翔くんの、甘い、甘ぁい
“愛してる”
の言葉に
僕は、一番弱かったりする
だけど、それは
…恥ずかし過ぎるから
翔くんには、内緒にしておこうっ…と////