第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻

(もぅヤダぁ…恥ずかし過ぎるよ…翔くんの意地悪ぅ///)



何時もと違う翔くんに戸惑って、ついに、涙が溢れて来てしまった



「ふっ…ふぇっ……ふぇえっ////」

「Σだぁはッ!!さささ智くんッ!!!////」

「はぅっ////」



ベソをかく僕に気付いた翔くんが、まるで憑き物が落ちたように、ハッと我に返って

僕の中から指を引き抜いた



「あぁああっ！ごゴメンね智くんッ!!俺ってばつい調子に乗ってッ!!!///」



ワタワタと慌てふためきながら、僕の涙を拭う翔くん

僕は、その翔くんの手を、ギュッと掴んだ



「……イヤじゃないよ？///」

「ふぇい？///」



クスンと鼻を啜って、握り締めた翔くんの手に、頬ずりする



「……何されても、どんな格好でも、イヤじゃないよ？

……翔くんになら僕、何されても平気///」

「さぁっ…さぁっ………智くんッ////」

「……今はちょっと……何時もと翔くんの様子が違かったから、ちょっとだけ怖かっただけなの////」