第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「早かったね」
「うん。
なんかね、部長が昨日、二人分予約しといてくれたみたい」
「え?そうなの?///」
部長さん…///
「言って置くけど」
翔くんは腰に手を当てると、フン、と鼻を鳴らした
「智くん、ぶっちょに感謝なんかしなくて良いからね!
元々あのハゲの所為で一週間も出張する羽目になったんだから!」
「もぅ、翔くんたらまたそんな…」
「あいつめ、恩を売っておいて智くんを…その手は食わないぞ!(怒)」(←また何か妄想したらしいです(笑))
「……(苦笑)」
僕は鼻息を荒げて何やらプリプリ怒っている翔くんの腕に絡みついた
「……あのさ、翔くん」
「んん?なに智くん?」
「今日………僕、泊まって行っても良い?///」
「え?///
…いや、そりゃ勿論俺は智くんがそうしてくれた方が嬉しいけど……バイトは?」
「しおりちゃんに代わって貰ったの」
(注:皆さん覚えてらっしゃるでしょうか…バイト仲間で女子大生の女の子です)
僕はそう言って、翔くんの腕に絡みついたまま、頭を翔くんの肩に乗せた