第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
昨日、相葉ちゃんの所から帰って来てから、僕はずっと考えていた
…ニノは一体何を隠してるんだろうって
普段から、人懐っこい割には自分の事をあんまり他人に話さないニノ
でも、僕には何時も、何だって話してくれたのに…
…どうして、話してくれないんだろうって…
そりゃ、誰にだって人に言いたくないことの一つや二つはあるのかも知れない
だけど、せめて僕には話して欲しかった
コソコソなんか、して欲しくなかった
だからつい、うちに来るなり強めの口調で“この前の人はどう言う関係”なんて、訊いてしまったのだ
…でも
「…大野くんの、ばか///」
「ニノ……ゴメンね、ニノ」
僕は立ち尽くしたまま、ポロポロと涙を零すニノを、ギュッと抱き締めた
「本当にニノが浮気してるなんて思ってないよ?」
「…嘘つけ」
「本当だよ?ニノだって知ってるでしょ?僕が嘘付くの下手だって」
「……」
僕は丁度同じくらいの位置にある、ニノの顔をじっと見詰めた
「……ね?」
「…じゃあ何であんな風に言ったの?」
「ん〜…悔しかったから、かな?」