第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
「あ、そのレストランこの前行った!」
帰ってくるなり辛抱タマらなくて、智くんをごつぁんしてしまった後
何時も通りの智くんの激ウマ料理に舌鼓を打ってから
俺は、これ見よがしに例の雑誌を広げて、疑惑の(笑)レストランの記事を読んでいるフリをした(←フリなのね(笑))
「あ、そうなの?
へぇ、ココって、会員制なんだけどなぁ、智くん、何時会員になったの?」
「え?……………あ///」
智くんはハッとした顔をして片手で口を押さえると、俺の顔を伺うように、可愛く上目遣いした
「どどぉかしたの、智くん」
緊張の余り、声が裏返る
(お願い智くん!誤魔化さないで、ちゃんと話してっ!!///)
祈るような気持ちで智くんの様子を伺う
智くんは暫く探るような目で俺をジッと見詰めてから、上目遣いしたまま言った
「……もしかして、ニノに聞いた?」
「んにゃっ…ゴホン///な、何のコト?」
「聞いたんだね(笑)」
智くんは笑いながら俺の隣にくっ付いて座ると、俺の手元の雑誌を覗き込んだ