第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
(ま、まだ大丈夫…ちゃんと出来る…
…それってやっぱり…
え
ええ
エッチのコトだよね?)
やっぱ朝智くんの様子がおかしかったのは…
…俺が、もうじき…
(あぁ、なんか…全てがぼやけて見えるよ…)
「しょ、翔くん?どうしたの?どうして泣いてるの?」(←泣いてたから視界がぼやけていた)
智くんが半裸で仁王立ちしてべそを掻く俺を見て、焦った様な声を出した
(あぁ、智くん…
…俺にもうすぐ役立たずになっちゃうかもしんないって思っているコトがバレて焦ってるんだね(泣))(←もう、そうとしか思えない)
「泣いてないさ…泣いてなんかないさ…へへへへ…(泣)」(←何か壊れた)
「翔くん…」
(あぁ、智くん…そんな哀れむ様な目で見ないで(泣))(←そしてどんどんネガティヴに)
俺は智くんから向けられる哀れみの視線(←多分違うから)を避けるように俯くと
何とか話題を変えようと、カッサカサの声を絞り出した
「着替え…無かったからさ…寝間着…ちょうだい」
「え?あぁ、ごめんね!電話してて気が付かなかった!
…あ、もしもし、ニノゴメン!後でかけ直すから…」